いたずら子猫




黙ってキッチンに行くと
それはそれは見るも無惨な材料達が。



「おい。」



「はいっ………。」




俯いてしょぼくれた猫。


「俺はお前に料理をしろなんて言ってない。
逆にするなと言っただろ?」



「はい…………。」



「反省はいい。
片付けるぞ、」



「宗次郎ごめんなさいー!お願いだから、怒らないでぇ………。」




はぁ。




まったくうちのくそ猫は…………、



涙をためて目一杯反省した顔で俺を見る。





「怒ってないだろ?」



頭をポンと叩いて猫の顔を覗き込む、





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