Sexy kiss
プロローグ
中学三年生のクリスマス、
私は近所に住んでいる幼なじみを駅の前にある大きなツリーの前で待たしていた。
「あっちゃんごめん、準備に時間かかった」
「人を呼び出しておいて自分が遅れるな」
着くと彼は少し呆れた声を出して私の頭を撫でた。
「ちょっと子供扱いしないでよ」
撫でる手を振り払ってあっちゃんを睨む。
「そういうムキになるところが子供なんだよ」
あっちゃんがいつも私を子供扱いするのは、彼が私よりも一つ年上だから。
「むかつく」
けど私は、
そんなあっちゃんが昔から好き。
大好き。