アタシの人生、小説より奇なり
『あのさ…』

綺麗に片付いた皿をテーブルの端に寄せながら

マサが口を開いた。

『あのさ…。付き合ってほしいんだけど。』


いきなりの告白に

アタシは自分の顔が真っ赤になっているだろうことを認識しながら

それでも

『…いいよ。』

と答えていた。


あのとき

もし断っていたら

あんな辛い思いなんて

しなくて済んだのかな…。
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