アタシの人生、小説より奇なり
だからアタシ、


凛のことをものすごく頼りにしてて…。


あれはまだ、凛が二歳になる前。


蓮が喘息で入院することになったんだ。


アタシはぐったりしている蓮を抱いてなくちゃいけないから、たった一歳何ヵ月かの凛が、アタシたちの付き添い。


売店に必要なものをお使いに行ってもらったり、物をもってもらったり…。


売店できちんと頼まれたものを買って、ニコニコしながら走ってくる凛を見て…


アタシは泣いた。


申し訳なくて、情けなくて、泣いた…。
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