アタシの人生、小説より奇なり
ただ、凛には可哀想な思いをさせてしまった…。


凛は小学生になっていたけど、遙がいるから親子レクみたいなのには参加できないことも多くて…。


なんとか最後だけでも一緒に参加しようと、土曜日に半ドンで帰宅したお父さんに遙を預け、学校に行ってみると…


お父さんやお母さんと一緒にお昼ご飯を食べている子達の中で、凛は先生と二人でご飯を食べてた…。


でも、アタシの顔を見るなり、ニッコニコ笑顔で手を振って、嬉しそうに


『おかあさーん』


って…。



凛は小さい頃から全然手がかからなくて、成長も早くて、


アタシは本当に凛を頼りきっていたから…


淋しい思いばかりさせちゃったよね…凛。
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