転校生は発明家
「えー、それはやだな」

「あくまで、俺の予想な」


あまりに、うるさくなって喋れない先生は

「そろそろ静かにしろ」

声を張り上げて教室内を鎮めた

教室内は一気に静かになり、みんな先生の方を向いた。

「じゃあ、転校生どうぞ」


そう言われ、扉を開けて入って来たのは、140くらいの身長に制服の上に白衣を着た奴、ん、どこかで

「今日から、このクラスに転校してきた夜明 新だ、よろしく頼む」


「あーお前、朝の」

ようやく思い出した。
こいつは朝のあのちびっ子

「なんだ成川、知り合いか」

先生がこちらを向いたら、それにつれてかクラス内の視線が集まった。

「い、いえ、なんでもないです」

あの空気は重すぎる、喋れない

「そうか、じゃあ夜明の席は成川の隣な」

「うむ、わかったのだ」
え、何故俺の隣にするんですか先生

「それじゃあ、みんな仲良くするんだぞ、終わり号令は今日はいいぞ」


先生が教室からいなくなった瞬間、教室内の女子が一気に夜明のところに集まった

一人抜いて

「あれ、雪奈は行かないんだ」

「うん、あたし人だかり好きじゃないから」

「へー」

初耳だ、俺の知らない弱点を発見した気分だった。
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