転校生は発明家
その一方、夜明は女子たちの質問攻めに対処していた。

「ねえねえ、夜明君って身長いくつ」

「143だが」

「変わった喋り方だね」
「昔から使っていて癖になったのだ」

「好きな食べ物は」

「う〜む、甘いものだな特に、かりんとうやようかんなどの、昔のお菓子などが好きだのう」


みてる感じからして、大変そうだ、何せクラス内の女子18人中17人が夜明の周りにいて質問しているのだからなぁ

「なんで白衣着てるの」
その質問を受けた一瞬、夜明は黙りこんだ後、口を開いた。

「じいちゃんの形見なのだ」

その場が静まり返った。
「ご、ごめんね、変な質問しちゃって」

「いいのだ、別に謝らなくても」

夜明の周りには、重い空気が流れていた


「おーい、席に着け授業始めるぞ」

先生が来て、授業が始まった。
授業が始まってから、夜明の周りにあった重い空気はいつの間にか無くなっていた気がした
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