〔短編〕また、3分後に夢の中で。
「…ふざけているの?私は冗談は嫌いよ。」

「いいから被っとけよ。」

「…バカね。」

私は小さく笑い、男子生徒の頭に半分だけブレザーを被せた。

もう半分を私の頭に。

雨は止まない。

早く止んで欲しいわ。

「なあ…。」

急に話しかけられた。私は目だけを男子生徒に移した。

< 12 / 45 >

この作品をシェア

pagetop