〔短編〕また、3分後に夢の中で。
男子生徒は私の言葉を聞いて、ブレザーを私の肩に掛けると、立ち上がった。

「じゃあ俺、すぐ戻って来る。」

「…何言ってるの。」

「俺って、すぐ寝れるんだ。特に授業中はさ!」

「…そう。」

「だから目が覚めたら、もう一回寝るわ!」

「…勝手にすれば。」

男子生徒はにかっと笑って、土砂降りの中、前へと走り去って行く。
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