〔短編〕また、3分後に夢の中で。
Ⅱ
薄暗い闇の中、何も見えないはずなのに、またあの男子生徒だけが見えた。
「おいっ!」
「…本当に来たの。」
「ああ、きっかり3分のはずだ!」
「…時計が無いからわからないわ。」
相変わらず雨は止まなくて。
闇をぼんやりと見ていたから、男子生徒が3分より早く来たのか、遅く来たのかなんてわからなかった。
「おいっ!」
「…本当に来たの。」
「ああ、きっかり3分のはずだ!」
「…時計が無いからわからないわ。」
相変わらず雨は止まなくて。
闇をぼんやりと見ていたから、男子生徒が3分より早く来たのか、遅く来たのかなんてわからなかった。