〔短編〕また、3分後に夢の中で。
「おいっ!」

「…っ!」

男子生徒が目の前に立っている。

全然気がつかなかったわ…。
今、見えていた映像の衝撃で、私は声も出せなかった。

「…聞かせてくれないかしら…。」

「…ん…。」

「あなたは目覚めるのに…私はどうして目覚めないの…。」

「……。」

「…聞かせて。正直に答えて。もしかして…私は…。」

私は…。

< 32 / 45 >

この作品をシェア

pagetop