〔短編〕また、3分後に夢の中で。
私の目の前に立つ男子生徒。

そう、あなたは…。

「 」

薄暗い闇が晴れていく。美しい、青空が広がる。

私は思わず目を細めた。

あなたと笑いあった日も、こんな眩しい日だった。

私は、太陽が好きよ。

私自身も輝き出した。キラキラ光って…
少しずつ、身体が透けていく…。

私は彼に近付きそっと頬を撫でる。

彼は泣いていた。
私から決して目を逸らさずに、泣いていた。

「泣かないで…。」

「…悪かった…。俺のせいでお前は…。」

「いいの…。いいのよ、それに…。」

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