Sweet☆LOVE(続編集)
駅から二人で電車に乗って、一つ二つとホームを越えて行く。
向かい側に座る仲の良さそうなカップルを見ながら、私と陽サマも他の人からは恋人同士に見えてるんだろうと満足してみたり。
時々揺れる振動に紛れて、陽サマの肩に頭を乗せてみたり。
陽サマと一緒にいれば、もう何もかもがバラ色!
そう、バラ色!
バラ色…バライロ……
…ばら色……あの色!?
「香奈!」
「あれ〜?由利じゃん。&陽サマ」
頭の上の荷台に、大きな荷物を乗せるパンツ丸見えの女がいると思ったら
それはあの日の勝負パンツをはいた香奈だった。
「もしかして!由利と陽サマも外泊?」
「ち、違うってば!」
っていうか、もうちょっと人目気にしなよ。
見えたこっちが被害者だよ(汗)
「あ、まじで由利ちゃん!そっちの人彼氏?」
香奈と龍くんは旅行先に向かう途中だったらしく、まったくこんなとこで会うなんてのは最悪だった。
テンション高っ!な龍くんと比べると、ホントに陽サマは大人だよ。
「陽サマ、由利はまだまだ子供ですけど、これからもどうぞよろしくお願いしますね」
「そうそう、オレと香奈はもう大人になっちゃうけどね〜」
バカ…
頼むからそのバカを陽サマにうつさないで。
「明るいお友達ですね」
「いえ、今は他人です」