Sweet☆LOVE(続編集)
私が視線を外さないまま眺めてると、陽サマは困ったようにメガネを直しながら言った。
いつも通り
こっちは見ないままに。
「…それは好きな人と二人きりで部屋にいるんですから。勉強に集中するのも必死ですよ」
え?そ、それって、
いつものカテキョの時間のことを言ってるんですか?
「隣で一生懸命問題を解いてる由利さんを見てれば、ついつい近づきたくもなりますし」
あのっ…、陽サマ!
そんなこと思っててくれたんですか!?
「わからなくて困ってる顔も可愛らしいから…ドキドキ?してるのかもしれません」
「よ、陽サマ!」
「先生じゃないなら陽でいいですよ(汗)なんですか陽サマって…」
ちらっと送ってくる流し目。
ちょっとだけ照れてるっぽく見えるその顔に、私の方がもうめちゃくちゃドキドキして。
興奮して、なんか暑くなって…
「そういえば僕は赤が好きですね」
陽サマのそのセリフで、脳裏に香奈のパンツが流れた瞬間に
たぶん私は爆発した。
「陽サマ!
もう…すっごい大好きです!」
そう言って立ち上がった私を、目を丸くしたまま見上げる陽サマ。
なぜにそんな険しい顔を?
「由利さん…、鼻血出てますよ」
「え゛っ!」