Sweet☆LOVE(続編集)
ポタッと落ちた涙…だったら良かったのに、二つほど落ちた私の鼻血は
真っ白いラッピングに包まれていたハートの箱に落ちて。
その光景は…
なんだかとってもサスペンス。
「す、すみません(泣!」
「いや、大丈夫ですか?
チョコレートの味見をし過ぎてのぼせたのかも」
ち、チガイマス…
あまりにも可愛く見えた陽サマの様子に、パンツにまつわる妄想が加わったせいです。
ただの変態です。
しかしこれがまたラッキーだったのか、期待通りだったのか。
私はそれからなんと、陽サマのベッドに横にならせていただいた!
「しばらくそうしててください。僕はちょっと…」
「ど、どこ行くんですかっ!」
逃げられる!
そう思って掴んでしまった陽サマの腕。思ったより…しっかりしてる。
「いえ、さっきいただいたチョコ団子を食べようかと」
「チョコダンゴ??」
「はい、
串に刺さってた三つの団子?」
「…トリュフです」
「ええっ!すみません(汗」
チョコレートが固まらなくて、やっぱり手で持つことが不可能だったトリュフは
お母さんの考案で食べやすいように串に刺されていた。
まぁ私もそれで、納得したんだけど。
「でもおいしそうでしたよ?」
「…………」
「本当に!」
私が何も言わないでいると、陽サマはオロオロしてメガネを外した。
嘘だなんて思ってないよ。
本当はチョコだって、どうでもいいんだよ。
「由利さん…?」
「大好き…」
ただ陽サマにも、
そう思ってもらいたいだけ。