Sweet☆LOVE(続編集)
陽サマ、大好き…
柔らかい布団に沈み込んで、溶けるようなキスに呼吸のタイミングさえ失って。
お互いを求めるように吐息を溢れさせれば、それはもう…
もう……って
な、なな、なんですかこれはー!
こんなキス
したことないんですけどーっ!!
例えようもない感覚に、私が我に返って慌てふためくと、陽サマはすっと体勢を起こして呟いた。
「すみません、やりすぎました」
「いや、あの、あ…あぁ」
動揺して、言葉さえ出て来ない私。
そんな私を視線の先から軽く流すと、陽サマはさっさとベッドから離れて服を整え始める。
「そうだ、今日はこれから映画にでも行きましょう。ちょうど面白そうな…」
「ちょ、ちょっと……」
なんですか、この手っ取り早そうな展開は!
「由利さん、僕も一応男なので。これ以上ここにいると制限するのが危ういです。すぐに出掛けましょう」
「せ、制限て…」
想像もしなかった陽サマの態度に、なぜか女の私の方が興奮する。
制限て、制限て…
陽サマでもそういう気持ちあるんですかー!
「わー!由利さん、鼻血!」
「ぅあー!ま、またっ!」
ドタバタとティッシュが舞い散る。
たぶん私の興奮は、新しい陽サマを知るたびに爆発するんだろう。
そして例えどんな陽サマを知ったとしても、私はそのたびにどんどん惹かれていくんだ。
「大丈夫ですか?」
「え、映画…」
「もうそのまま出掛けましょう」
「ええっ!こんなの鼻に突っ込んだままですか!?」
「可愛いから大丈夫です」
「絶対ウソ!」