Sweet☆LOVE(続編集)
一樹が女の子から大人気で、一樹の方だって女の子が大好きだから
こうなることもあり得るのは分かってたんだ。
でもだからって!
「もらうくらい別にいいだろ?告白されてOKしてるわけじゃないし」
「バカ!そうやって軽く対応してるから勘違いされんの!受け取ってくれたってことは付き合ってもらえるんだー♪なんて思ってる子がいたらどーすんのよ!」
「ん?放っとく」
「放っとく…って、そんなことしたらまた彼女ばっかり増えるでしょ!一樹は女心が分かってない!」
「うるせーな!亜希こそ男心わかってねーんだよ。男はもらった個数で満足するんだ!」
そう言って袋の中身を数え出す。
ちょっとそれって…
私が少しでもおいしく作ろうと思ってることが無意味ってこと!?
「もぉ〜!むかつく!一樹なんて大っきらい!出てけ!」
「は?ちょっと…!」
私は一樹が持ってきた紙袋を屋根の向こう側めがけて放り投げた。
それから慌てる一樹を窓の外へ追い出して…
一樹は屋根から落ちそうになりながらも、慣れた足でピョンと自分の部屋の窓へと飛び移る。
「お前っ、一緒に拾え!」
「自分で拾え!全部一樹の大好きな女の子からのプレゼントでしょ!」
私は残ってたひとつのチョコレートを一樹にぶつけて勢いよく窓を閉めた。
せっかくのバレンタイン前。
なんでこうなるの!