Sweet☆LOVE(続編集)
「つ…付き合ってください!!」
「…………」
静かな部屋の中に一瞬張りつめた空気。
でもそれから数秒後、そこは再び元の穏やかな雰囲気に包まれる。
また、やってしまいました…
勉強中の余計な話は禁止。
陽サマは私になんて興味のなさそうな表情で、問題集から視線を外さなかった。
高校に入学して数カ月。
また以前のように、陽サマに家庭教師をお願いした私だったけど
その距離は
まったく縮まっていない。
「由利さん…」
「すみません!勉強とは関係のない話をしてしまいました」
変わらない一本調子の声。
どうせまた、無関係ですとか言って聞き流すんでしょ?
そろそろいいかも…
とか思ったから、勇気を振り絞って言ってみたのに。
それでもそんな陽サマに、私はやっぱりときめきまくって。
なびく髪にも、
微かな呼吸の音にも。
全部にドキドキが止まらない。
でもせめて、視線くらいは普通に合わせるようにしてほしいよ。
本当に素っ気ないとこは、全然変わらないんだから!