Sweet☆LOVE(続編集)
次の日、高崎くんと待ち合わせをした駅前に行こうと玄関を出ると
一樹の家の前には、さっそくチョコレートを渡しに来たらしき女の子が見えた。
「ごめんなさいねぇ。なんか体の調子が悪いからとか言って。…ええ、すみません」
おばちゃん(一樹のお母さん)が何やら対応してるみたいだけど…
バカズキ、風邪でもひいた?
「あ〜ぁ、もらってくれるだけでも良かったのにぃ」
「ホントだね。一樹くん、どうせ告白したってもうOKしてくれないし」
そう話しながら帰ってく女の子たち。
告白されればとりあえず誰でもOKだったあの頃の一樹は、強く印象づけられてるらしい。
でも、もらってくれるだけでも良かったなんて。
一樹に渡した子たちは、みんなそう思ってるのかな。
駅前の時計台が見えて来ると、その下で手を振ってる高崎くんにも気が付いた。
私もそれに応えて軽く手を振り返す。
なんだかちょっと罪悪感。
デートの待ち合わせみたい(汗)
「ごめん。わざわざ来てもらって」
「あー、別にいいよ。どうせ予定なかったし」
「え?だって一樹は?」
「…………」
なんだ。
高崎くん、私が一樹と付き合ってること知ってるんだ。