Sweet☆LOVE(続編集)

次の日、高崎くんと待ち合わせをした駅前に行こうと玄関を出ると

一樹の家の前には、さっそくチョコレートを渡しに来たらしき女の子が見えた。



「ごめんなさいねぇ。なんか体の調子が悪いからとか言って。…ええ、すみません」



おばちゃん(一樹のお母さん)が何やら対応してるみたいだけど…

バカズキ、風邪でもひいた?



「あ〜ぁ、もらってくれるだけでも良かったのにぃ」


「ホントだね。一樹くん、どうせ告白したってもうOKしてくれないし」



そう話しながら帰ってく女の子たち。

告白されればとりあえず誰でもOKだったあの頃の一樹は、強く印象づけられてるらしい。


でも、もらってくれるだけでも良かったなんて。

一樹に渡した子たちは、みんなそう思ってるのかな。





駅前の時計台が見えて来ると、その下で手を振ってる高崎くんにも気が付いた。

私もそれに応えて軽く手を振り返す。



なんだかちょっと罪悪感。
デートの待ち合わせみたい(汗)



「ごめん。わざわざ来てもらって」


「あー、別にいいよ。どうせ予定なかったし」


「え?だって一樹は?」


「…………」



なんだ。

高崎くん、私が一樹と付き合ってること知ってるんだ。




< 31 / 62 >

この作品をシェア

pagetop