Sweet☆LOVE(続編集)
告白されるのかと思いきや、そうじゃなかったのかと、どことなくガッカリして
私は高崎くんの後を付いて近くの堤防沿いに出た。
今日も風は冷たいけど、天気がいいから揺れる水面がキラキラ光ってる。
「亜希ちゃん」
「え、はい…」
振り返った高崎くん。
いきなり下の名前かよ!
と少々びっくり。
でも高崎くんの顔は、さっきみたいに柔らかい笑顔とかじゃなくて
ちょっと緊張した、赤い顔。
「これ、受け取ってもらえるかな」
そう言って差し出された白い箱には、赤いリボンと金色のシールが貼られてて。
これは…
「オレ前から好きだったんだよね、亜希ちゃんのこと」
やっぱり逆チョコ!?
「えっと…、あの、でも」
「いいんだ、いいんだ。もらってくれるだけで。亜希ちゃんには一樹がいること知ってるし」
また……
さっきの子たちと同じ、どうして受け取ってもらえるだけでいいの?
手の上に乗せられた小さい箱を眺めて、それから何度も高崎くんを見上げた。
照れた態度をとられると、こっちまで照れて熱くなる。