Sweet☆LOVE(続編集)


慌てて振り返ると、そこには川に向かって思いきり石を投げてる一樹がいた。

しかもやたら不機嫌な顔でこっちをちら見してくる。



「オレには大キライとか言っといて、自分はオシャレな言葉で酔わされちゃってんだ〜」


「いや、オシャレって…」


「モテますね『亜希ちゃん』」



なんかちょっとムカツク。



「そんなこと言ったって一樹が…」


「あ、オレはこれで失礼するから」


「高崎くん」



この場の空気に居にくさを感じてか、高崎くんは片手を上げて体の向きを変えた。

そして一樹の様子を伺うように私の陰から覗き込むと



「ケンカ別れしたらいつでも言ってね。亜希ちゃんのこともらいにくるから」



そんな言葉を残して走って行った。

当然その言葉は、一樹の機嫌を一層損ねさせて



「おい高崎!そんな日来ねーから待つ必要ねーよ!」


「じゃーね、亜希ちゃん」



私が高崎くんに手を振り返すと、いきなり後ろから叩かれた。



「ちょっ!痛いじゃん!」


「ヘラヘラしてんな!」



そして私を気にすることなく早歩きで帰って行く一樹。

自分だってやってること変わんないのに、なんでそんなに怒るの!



私は半分走りながら一樹を追いかけた。

昨日のことを謝ろうとか思ってたのに、また逆戻りだよ。



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