Sweet☆LOVE(続編集)
「亜希はオレにどうしてほしい?
オレは今までの彼女のことなんて全然考えてねーのに、なんでお前はそればっかり気にするんだよ」
「一樹…」
「亜希に言われなくたって、オレだっていろいろ後悔してる。本気で好きでもない奴と簡単に付き合ってたことも、せがまれれば誰構わずキスしてたことも。今までのことなんて、どうやったって消せないから」
時間なんて戻せない。
一樹もそのこと感じてくれてるの?
「だから亜希に100%の満足はさせてやれないと思うけど。……オレずっと亜希のことしか考えてないよ?」
一樹の両手が私の頬を優しく包む。
窓際で私を待ってたせいで、その手はとても冷たかった。
「亜希が嫌がったから今日は誰からもチョコレート受け取ってないし」
「うん、知ってる」
「高崎みたいに、カッコつけるような言葉は苦手だけど…」
「そんなのいらないよ。…私は一樹が好きなだけ」
好きすぎて、どうしていいかわからなくなってるだけ。
ただきっと、私は一樹を独り占めしたかったんだ。
今だけじゃなく、過去までも。
でもそれは違うんだよね。
今一緒にいれて、これからもずっとそうしていられるなら
過去なんて関係ない。
「…私だけの、一樹が良かったの」
正直に言ったら、なんだかすごくスッキリした。
気持ちを伝えるのって、本当に素敵なんだ。
それに、
素直に行動することだって…
「大好き」
私は自分から、
そっと一樹に口付けた。