Sweet☆LOVE(続編集)
「どこ行くの」
オレより先にベッドを出て、身支度を始めようとする歩美の腕を掴む。
今日はなんとなく、離れるのがイヤだっだ。
「ちょっとだけサークルの活動があるから、お昼過ぎくらいまで大学にいるよ。春樹は?」
「じゃあオレも行く」
「え?何しに?」
「別にいいだろ、何でも。オレにも用事があるんだよ」
不思議そうに笑う歩美に、また感情が揺らされた。
顔に出てしまいそうだった想いを隠すように、素っ気なく背を向けると
歩美はオレを後ろから抱きしめて。
「夢見た?なんかうなされてた」
「……そうかも」
覚えてはいないけど何かつらい夢。
歩美がどこか、遠くへ行くような気がした。
情けないけど、オレは完全に歩美に落ちてる。
もう歩美のいない時間なんて、考えられないくらいに。