Sweet☆LOVE(続編集)
大学にいる時間、オレはいつでも歩美の姿を視線で追っていた。
四年になってほとんどが就活の自由な時間だから
どこの窓からだって、歩美を眺めることはできたんだ。
「だからってお前はストーカーか。今までの春樹からは考えられんな」
「うるさい。自分の女を見ることの何が悪い」
「いやー、そのセリフ自体有り得ん。しかも自分の講義が無い日にまで大学来るってどうなってんのよ」
「ただの気晴らしだよ。お前こそ何しに来てんの」
「オレは就職のことで教授に話があるんだよ。ってかお前さ、散々女は重いとか言っといて、今は逆にあの子の重い存在になってんじゃないの?まるで見張られてるみてー」
そう言って友達が去って行く。
重い存在…
たしかにオレは、片時も歩美を離したくないと思っていた。
自分の目の届かない場所にいる時間が心配で、不安で。
サークル仲間だと言っても、本当は他の男と会話されることも気にくわない。
ずっとオレの横に縛り付けておけたら……、大袈裟じゃなくてもそう思う時はあった。
こんなオレ、どうかしてるのか。
異常なの?
本気で落ちたことなんてないから、わかんないんだよ。