Sweet☆LOVE(続編集)
「あれっ、春樹まだいたわけ」
研究室から友達が戻ってきた。
時間はもう昼を過ぎてる。
「歩美が出てこない」
「ウソだろー!お前バカ?出てくるまで見ててどーすんだよ」
「っせーな。関係ねーだろ」
呆れる友達。
更に何かを言いたげだったが、オレが強く睨むとそこからは何も言わなかった。
別にいつもならそれほど気にしない。
ただ今日はなんとなく…、イヤな予感が消えなかったんだ。
最近歩美は、オレに何かを隠すように行動する時があって。
オレより遅く帰ることも増えたけど、オレもその理由を聞くことはしなかった。
気にするオレは、オレらしくないとも思ったから。
でも心のどこかでそれをかなり気にしていたらしく、情けないけどオレはイヤな夢を見た。
自分でも呆れる。
「お、出てきたじゃん…って。春樹、落ち着けよ?」
見下ろした先。
そう言った友達の言葉には理由があった。
オレは目の前の光景を確認するなり、その場を離れた。
「いや、勘違いだって!春樹!」