Sweet☆LOVE(続編集)
勉強を教えてもらってる間は真剣そのもの。
でも休みの日にデートをすれば、ありがいことに手をつないでもらえる。
「由利さん、そういえばこの間のテストどうでした?」
「ちょっと!休みの日くらい普通の会話させてください!」
丁寧語はいつものことで、話題だって私の進路のことがほとんどだけど
いくら態度が素っ気なくたって、本当は優しいってこと知ってるから。
すぐ近くで見上げる陽サマは
も、もう…
「心配なんですよ」
チュッ
…………倒っ!
そんなこんなで季節は冬。
私と陽サマの関係は、それから特別進展するわけでもなかったけど
同じ高校に入った親友の香奈にも、待望の彼氏というものができていた。
「それでさー、今年のバレンタインは土曜日でしょ?だからそのまま龍くんと旅行するんだー♪」
「はっ!?旅行って香奈、それ泊まりってこと?」
「なに言ってんのー?当たり前じゃん、そんなの。もう高校生だよ?」
あ、当たり前…なのか?
だって私は、私は……
まだ陽サマと軽〜くキスをしたことくらいしかないんだよ!?