Sweet☆LOVE(続編集)

走るオレの横でいつまでも友達がわめく。

今はお前の考えなんてどうでもいいんだよ。



「ほら、従兄弟とか親戚とか」


「そんな話聞いたことない」


「でも…」


「どけっ!」



歩美が男と二人で出てきた。

そして男は活動場所の鍵を閉めた。



つまりこの時間まで、その場所には二人でいたってこと。



ふざけたことしてくれる。



歩美はオレの前でももちろん笑う。

でもできればその顔はオレの前だけにしてほしい。

そういうこと、男なら誰でも感じるんだろうか。



歩美と付き合ってからは、感じることすべてが初めてで。

いちいち動揺する自分にも戸惑ってた。



歩美を好きだけど

離したくないけど

それを上手く伝えられない。



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