Sweet☆LOVE(続編集)
慌ててそいつに駆け寄る歩美。
歩美、オレを見ろよ。
そんな奴放っといて、オレを気にしろよ!
「大丈夫?ごめんね。…どうしたの、春樹」
険しく見上げる歩美の視線。
そこから動けなくなったオレの中には、もう訳の分からないグチャグチャな感情が入り乱れてた。
苛立と、不安と、
恐怖と、欲と…
歩美を想う気持ちと……
どうなってるか考えることもできないほど、体中で心臓が暴れて。
なんで伝わらないんだ。
なんで分かってくれないんだ。
「歩美、お前何してたの」
「何って……」
言葉を詰まらせて、わずかに動揺して。
歩美はオレから視線を外した。
お前はやっぱり、オレの気持ちなんて全然分かってない。
「お前最近コソコソして苛つくんだよ。見てるだけで腹立つから、しばらくオレの目の前に現れんな」
冷たく吐き捨てた後、オレは偶然目に止まった女友達に声をかけた。
「おい、美香!」