Sweet☆LOVE(続編集)
軽く肩を抱き寄せて、耳打ちするように顔を近付ける。
「今夜暇だから付き合え」
何やってんだオレは。
歩美がどんな顔をしたか見たかったけど、オレは後ろを振り返らなかった。
いや……
想像したら振り返れなかった。
怒ったかもしれない。
泣いたかもしれない。
やっぱりオレはこういう奴なんだって、ため息をついたかもしれない。
歩美のことより、オレのやってることが一番気にいらなかった。
「春樹と遊ぶの久しぶりぃ〜♪こんな日に誘ってくれるなんて何期待してんのぉ?」
「は?」
腕に絡まれる感触。
そういえば歩美は、あまり甘えるということをしない。
どちらかといえば常に受け身で、自分から何かを望むってこともほとんどなくて。
歩美はオレに、
何も求めないんだろうか。
なんか
いつもオレばっかり。