Sweet☆LOVE(続編集)
「あ…ゆみ……?」
アパートの階段下。
雪に飾られた空を見上げていた歩美が振り返る。
「春樹!」
ドクン…
泣いてると思ってた。
オレが最低なことしたから、絶対傷付いて泣いてるって…
でも歩美は
「帰ってたんだね、良かった」
まるで暗闇に光る白い天使みたいに、オレに優しく微笑んでた。
そしてゆっくりと近付いてくる。
ドクン、ドクン……
「窓に明かりついてないし、まだ帰ってないんだと思って心配して待ってたんだよ。どうして電気つけてなかったの?」
「なんで……」
「……?」
オレは自分のしたことも省みないままに、歩美を玄関先で抱きしめた。
ただ我を忘れるように。
歩美以外の全てが、この瞬間に消えていても気付かないくらいに。
「春樹……」
「歩美、話聞いてくれる?」