Sweet☆LOVE(続編集)
部屋に入ると、歩美はオレンジとブルーのカップにコーヒーを入れた。
そしてオレの目の前に座り、真剣に視線をあげる。
オレは歩美の手をそっと握った。
ずいぶん冷えてる。
オレを心配して、部屋に入ることも考えず外で待っていた歩美。
こんな歩美に、たぶんオレは相応しくない。
でも……
「歩美、ごめん」
オレはやっぱり、歩美を離したくなかった。
オレは今日あった出来事全てを歩美に話した。
歩美の行動を少しでも疑ったこと、女友達とのこと。
たとえばそれで別れを切り出されたとしても、オレにはそうするつもりもなかった。
こんな男とは別れた方がいい。
歩美を想うならそうした方がいい。
でもオレは自分の我侭で
歩美が笑ってる理由にも、そして怒る理由、泣く理由にも。
すべてに関わっていたかったんだ。
だから…
「勝手だと思うけど、オレはここから出て行くつもりもないし、別れるつもりもないから」