Sweet☆LOVE(続編集)

中学生の頃は、一緒に彼氏できない同盟を作っていた香奈。

女らしさのない二人だったけど、それでも恋する気持ちにはいつも夢中だった。

それでお互い高校生になって、二人とも同じくらいの時期に大好きな彼氏ができて。

これからもずっと、同じペースで歩んでいこうとか思ってたのに?



お泊まりって…

私もしたいじゃん!





「ダメです」


「え〜っ、なんでぇ〜」


「由利さんは高校生でしょう」



しかし陽サマは
やっぱり堅かった。



「私も先生とお泊まりしたい!香奈に抜かれる〜っ」


「そういうことは、競争じゃありません」


「もうーっ!意地悪!」


「教科書出してください」



ムキーーーっ!




私がこんなに大胆なことを誘ってるのに、陽サマは顔色ひとつ変えずに冷静なまま。

あ〜ぁ、ホントに私のこと好きなのかなぁ…。



「ではこの問題をやってみてください。…由利さん、聞いてますか?」


「ねぇ先生、私のこと好き?」


「怒りますよ」


「うぅ…、すみません」



だってだって、
心配なんだもん!




< 6 / 62 >

この作品をシェア

pagetop