Sweet☆LOVE(続編集)
「春樹…、言って。思ってることそのまま私に言って」
「歩美…」
歩美の声が、背中から伝わり全身に熱く響く。
心臓が波打って、腕に力が入って。
「歩美…、オレ……」
オレは歩美と視線を合わせた。
「オレおかしくなってる。お前が他の男と話してるとイライラするし訳がわからなくなるし…。でもそれは仕方ないってわかってても、不安になって苦しくなって」
「うん…」
「それでも多分、お前のことはどこかで信じてるんだと思う。だから疑おうとしても、それができなくて」
「うん…」
「だから…」
目の前の歩美。
抱きしめても抱きしめても
気持ちが追いつかない。
想像もしたことがなかった言葉が、喉元で呼吸を苦しくした。
恋しさと、愛しさと、切なさが入り乱れて
「歩美…あ……」
唇が震えるなんて、どれだけの緊張がオレを包んでるんだ。
歩美から贈られたキスと、
見上げられた瞳。
オレはこの時、一生分の勇気を使ったんじゃないかって思う。
オレは背中をかがめて
歩美にキスを返した。
「…愛してるよ」