最カノ・アスカ様。
「カラオケ大会しよーぜぇ!」

「ヒロ、ラプタ歌えよ。ケケケッ」

「……ユウ、ラプタじゃなくてラピュタ、ね。わかった?」

「てめぇ……」


東京に無事到着し、バスで移動中のユウイチ達。


暖房の効いた賑やかな車内では、カラオケ大会が開催されようとしていた。


その頃アスカ様は──


……バスの上にいた。


腕を組みあぐらをかいた、海の時と同じポーズで。

身の凍るような寒さも、僅かに聞こえるユウイチの歌声に癒されるのだった。


愛はアスカ様をもっと強くする。
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