最カノ・アスカ様。
それまでアスカ様が同伴している事に気づいていなかったユウイチだが、ある時異変が起こった。
それは一日目の夜……東京タワーに来た時だった。
「やっべマジ綺麗!」
「バスガイドさんが言ってた通り、東京タワーって近くで見ると赤くねぇんだな」
ゾロゾロと生徒達がタワー内に入っていく中、やはりアスカ様は入る事が出来なかった。
「チッ」
舌打ちをもらすアスカ様。
アスカ様は入り口付近から少し離れ、タワーを見上げた。
そして──
……シュルルルルルルルルルルッ!!
暗闇を一直線に切るは、黒いおさげ。
上へ、上へ、上へ……。
とうとうタワーのてっぺんまで辿り着いた。
驚異的な長さである。
そのままおさげをてっぺんに巻き付けると、次に自分の体を引き上げた。
磯臭いゴツゴツした塊が、
上へ、上へ、上へ……。
──ベタッ!!
アスカ様はタワーが傾く勢いでガラスに貼りついた。
まるで巨大ヤモリ。
それは一日目の夜……東京タワーに来た時だった。
「やっべマジ綺麗!」
「バスガイドさんが言ってた通り、東京タワーって近くで見ると赤くねぇんだな」
ゾロゾロと生徒達がタワー内に入っていく中、やはりアスカ様は入る事が出来なかった。
「チッ」
舌打ちをもらすアスカ様。
アスカ様は入り口付近から少し離れ、タワーを見上げた。
そして──
……シュルルルルルルルルルルッ!!
暗闇を一直線に切るは、黒いおさげ。
上へ、上へ、上へ……。
とうとうタワーのてっぺんまで辿り着いた。
驚異的な長さである。
そのままおさげをてっぺんに巻き付けると、次に自分の体を引き上げた。
磯臭いゴツゴツした塊が、
上へ、上へ、上へ……。
──ベタッ!!
アスカ様はタワーが傾く勢いでガラスに貼りついた。
まるで巨大ヤモリ。