最カノ・アスカ様。
一応、


【通学路の道】


とアバウトに返しておいた。


ケータイをポケットに直し、やっとこさ、本来あるべき姿勢でチャリを漕ぎ始める。


暫くして、両脇に枯れ木が立ち並んだ道に入った。


ここを抜ければ高校はもうすぐだ。


──その時。


胸ポケットの中の機械が、布越しにかすかな振動をおれに伝えた──。







──ウンメイ ノ

シュンカン マデ

アト 1プン──…















< 15 / 119 >

この作品をシェア

pagetop