最カノ・アスカ様。
【ユッチ今日からウチ、ユッチの高校の近くにある女子高に編入するよンめっちゃ、緊張するしィデモ、頑張るッあッ今日、一緒に帰ろうねユッチの高校の近くの、公園で待ってるからァユッチ、大好きッ】


「な、な、な、な、な、な、な、な……ッ!!」


はっ!?はっ!?


一緒に帰る!?

公園で待ってる!?


なに勝手に話進めてんのコイツ!!


おれに拒否権は?

ない感じ?


はい、ウザイ!!


しかも近くの女子高って、可愛い子が多いって超有名なお嬢様校じゃねぇか!


何、そんなとこ選んじゃってんだよ!


てかよく編入できたなぁ、おい!

校長の勇気に乾杯だよ!


それとも校長のことも、あの伸びるおさげで脅したのか!?

同情するわ、校長に!!


つか大体なんで、おれがコイツとそんな恋人同士みたいなことしなくちゃなんねぇんだよ!!


……あ、恋人同士だった。


「……何、一人劇やってんの?」


若干引き気味のセイヤ。


対し、ヒロは興味津々におれのケータイを覗きこんできた。


「わ!おれも行きてぇ!」


………………天使?


「来い!来いよ、ヒロ!!」


おれは身を乗り出す勢いで即答した。
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