最カノ・アスカ様。
……ん?

なんか……違和感が……。


おれは閉じていた瞼を、ゆっくりと開いた。


瞬間、目玉が飛び出そうなくらいの衝撃に直面した。


すぐ目の前……

鼻息がかかるくらいの距離に……

鼻毛の数が数えられるくらいすぐ傍に……

アスカの顔!!


しかも、ニヤケ顔!!


「ウワァァッ!!」

「ユッチ、起きたァ?」

「ななななななななんでお前がおれのベッドで寝てんだよ!?」


なぜ!?


……ハッ!!

もしかしておれ襲われた?


ちょ、ま!!


服は!?……着てる。


「なんかァ、早く来すぎちゃったから、ベッドに入ってたアハッ」

「…………勝手に入んなよ……」


もはや怒鳴る気力も体力も、ない。


さっきのドアップを思い出すだけで、何かを吸い取られていく。

たぶん……生気らへん。


あんなドアップは、バレンタイン以来…………ヴッ。
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