どき☆3人の美男天使!?
「…」


武之サンはかろうじてこっちを向いたが、あまり反応がない。


「…知るわけないですよね…」


はあ…
あたしはため息をついた。


「…初め…」


え?
武之サンがいきなり話し出した。


「…神に指名されたのは、優と俺だけだった……」


あれ?ミチルは…?


「…こういう任務は、上級天使か中級天使に任せられるものだ…。何故ミチルが選ばれたか、わかるか…?」


「…わかんない…」


「…あいつは…神に土下座して頼んだ……」


なんでそこまでしたんだろ?


「……天界から見た女に、一目惚れしたかららしい…」


「それって…?」


「…美亜は、鈍感だな…」

「へ?」


「…そんなところが…可愛い…というか…」


「へえええ!?!?」

今、武之サンに褒められた!?あの無口な武之サンに!?


ッていうか、鈍感!?
ミチルの好きな子なんて知らないよ――!!!


……あっ……




それって…


あたし…?

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