キミ色に染まりたい
「先輩っ……」
矢田が肩をつかんできた
少し痛いくらい力強かった
「えっ…あっ」
「キスしてい?」
「ち…ちょっ…と待って…心の準備が…」
私は矢田の体をドンっと押して突き放した
「あっ…ごめん」
「やっぱ俺強引でしたね…バスステに戻りますか…」
矢田は裏口のドアを開けようとした
後ろ姿が寂しそうで、、、
今止めなきゃ
矢田はもう戻ってこない。
そんな感じがした
「待って!………キスしたい」
矢田が笑顔で振り向いた
「マジすか!?俺うるしい……でも無理しないで下さいよ」
「大丈夫だから!」
「ホントすか?」
「うん。。」