片思い
「祥ちゃん!!」

「ん??何。」

今出てきたのは、同期の弥永さやか(ヤナガサヤカ)。まぁ、そこそこ仲は良い感じ。

「高木さんのこと好きっていうてたやろ!?」

「ん。まぁ…なんで??」

好きやけど、先輩として…っていうか、よくわからん。かっこいいとは思うけど。

「メールしてもいいよ。やって!!」

「ふぅん…えっ!?」

速っ!!展開早すぎひんか!?しかも、頼んでないし!!

「さやかが頼んで、アドレス回してもらってん。ほんなら祥ちゃんに高木さんのアドレス送っとくな☆」

「え!?うちから送るん!?絶対無理やし!!」

そんな経験ないもん!!なんて送ったらいいかわからんもん!!無理無理無理無理無理!!絶対無理やって!!

「大丈夫やって。自己紹介して、メールしてもいいですか〜??って言うたらええねん。」

おいおい。人事やからってそんなテキトーなアドバイスいらんし。メールしてもいいですか〜??って、もうメールしてますやん。

「これ逃したらもう後がないで!!」

うっさい。わかってるわ!!でも…全く知らん奴から急にメールきたらまぢビビるやろ。うちやったら絶対ビビる。

「…でも…無理やって。返ってこんかったらどないするんよ。」

「大丈夫やって!!ちゃんと言うてあるし。」

……はぁ???
コイツ、それ先言えや。まぢでビビってるうちがめちゃくちゃ阿呆みたいやん。
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