片思い
そんなこんなで、うちは高木さんにメールを送ることにした。

「えっと…こんな感じ???」

慣れない“初めましてメール”に苦戦するうち。メールの第一印象とかあるから、一文字一文字慎重に考えてた。

「…送信…っと。」

第一任務、完了。

「なんて返ってくるかな??でも、高木さんやから普通にポンって返ってきそう♪」

お前はなんやねん。嬉しそうに…人事やからって!!こっちは全身全霊、全力投球やで!!

「…返ってこんかったらどうし…」

―ブー…ブー…

ききききききききききききき…キター--(゚Д゚)---!!

「きたやん!!祥ちゃん、はよ見てみぃや!!」

は…初めての、男からの…メール!!ドキドキとワクワクが一緒になって、訳わからん!!

携帯を開き、受信ボックスを開く。さっき送ったのと同じメールアドレスが、未読の状態。カチッとメールを開いた。

―初めまして、高木です。メールええよ(^∀^)よろしく。

…あぁ。信じられへん。試合会場でカッコイイって思った人からメールきてる…。ありえへんで、普通。

「ホラ!!なんも問題ないやん〜♪」

今、初めてこの娘に感謝という漢字二文字が出てきたわ。
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