壊れたこころ

加害者」

その頃、学校では緊急の職員会議が行われていた。「今回の出来事は絶対に会ってはならないことです。これは明らかに傷害罪です。そしてその加害者がうちの生徒だということも確かです。ですから、事の成り行きの真実を必ず明確にします。諒太君をあそこまで痛めつけた子供を見つけ謝罪させます。」事の経緯を職員全員に校長は説明した。それを聞き泣き出す女性教諭、また
あの現場で諒太を見つけた同僚達もみんな泣いていた。そして校長がゆっくり話した。「安藤先生はずっと悩んでいました。自分が教師だったために一番大切な息子が傷をついてる。息子を守るにはどうしたらいいんでしょう？そう言いました。先生はこの仕事も好きなんです。だから私に相談してきてタンです。でももうここには戻らないでしょうね。」そう言うと突然校長は机をたたき泣き崩れた。