壊れたこころ
「痛い、やめて、痛いよう。助けてください。ごめんなさい。」僕はただひたすらいいつづける。顔も変形しヌルヌルと血がで出るのがわかった。痛かった。そして全裸でいるのが年頃の僕には何よりも恥ずかしかった。体が震えた。歩けなかった。たちあがれなかった。
そして、そんな僕に誰も容赦しなかった。祖母に「あんたはこのうちには関係のない子。康二君の息子だから仕方なく面倒見てたのにいいかげんにしなさい。もうみきれんわ・・・康二君には悪いけどどこかに消えてくれない?」そう言われた。酒で酔ったやつらばっかりだったのもありみんな親戚が僕を睨んだ。「康二、おまえはかわいそうだなあ。こんなくそがきの面倒見るのはな。」「施設にいれちゃえよ!!!」「こんなやつが同じうちにいるなんて思うと怖くて・・・娘心配だから帰ろうかな・・・・」とかみんなが一斉に言い出した。
継母は泣いていた。そしてお父さんは僕にも何も言わずに親戚に頭を下げ謝って歩いていた。一瞬ぼくを見たがメチャクチャ冷たい視線を感じた。
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