壊れたこころ
その夜、親戚中の反感をかいながらも父の必死の頼みのおかげで家の中においてもらえることになった。でも寝床は、玄関のすぐ近くの納屋だった。ストーブもなく寒かった。一枚だけ毛布を投げるように渡された。冷たい床に地べたで寝た。何度も何度も目がさめて震えていた。
父はよっていたのもあったし悪いことをした僕への罰でもあったからか震えるぼくを見てもなにもいわなかった。
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