足りない
タリナイ
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「あ〜……学校閉まっちゃう…」
あたしは走って僅かに開いていた校門の隙間をすり抜けた。
携帯を教室の机の中に置いてしまった。
本当はまだ中学生だから、携帯は持ってきてはいけない。
だからこそ、机の中に入れといたままにしておいてしまったから、没収されてしまっているかもしれない。
「……うぅ……暗い………」
あたしはダッシュで階段を駆け上がった。