足りない


女はまた口を開いた。




「……ウサギノアシ……タリナイ…………
 ……ダカラ……オマエノアシヲ………………………カワリニ…スレバイイ……」






そういって女は、


斧を振り上げ、あたしの足に向かって真っ直ぐに――――……



振り下ろした。




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