雨宿り~first・kiss~
ある日の放課後。
教室に1人残って、ボーッと窓の外を見ていた。
「…わッ!!!」
「うわぁ!!!」
びっくりした。
りおが耳元で、叫んできたから。
「何してるの?光太君」
「べ、別に。見てるだけ…」
オレの名前を聞いたのは、久しぶりだった。
「わぁ、初めて話してくれたね!うれしーなぁ」
…こんなことでいちいち喜ぶなんて、おめでたいヤツだなぁ…
でも、これまでは首を縦に振ったり、横に振ったりしてただけだった。
久しぶりにしゃべったような気がする。
「ねぇねぇ、あたしね、光太君に聞きたいコトがあるんだ」
「…何」
「光太君って、何回も学校追い出されてるの?」
「な、何で知ってんだよ!!!」
知られたくなかった。コイツには…
恥ずかしいんじゃない。
ただ、イヤだったから。
「ご、ゴメンね?先生が話してるの、聞いちゃったんだ」
…最悪だ。なんで、よりによってコイツに知られてしまうんだ…
教室に1人残って、ボーッと窓の外を見ていた。
「…わッ!!!」
「うわぁ!!!」
びっくりした。
りおが耳元で、叫んできたから。
「何してるの?光太君」
「べ、別に。見てるだけ…」
オレの名前を聞いたのは、久しぶりだった。
「わぁ、初めて話してくれたね!うれしーなぁ」
…こんなことでいちいち喜ぶなんて、おめでたいヤツだなぁ…
でも、これまでは首を縦に振ったり、横に振ったりしてただけだった。
久しぶりにしゃべったような気がする。
「ねぇねぇ、あたしね、光太君に聞きたいコトがあるんだ」
「…何」
「光太君って、何回も学校追い出されてるの?」
「な、何で知ってんだよ!!!」
知られたくなかった。コイツには…
恥ずかしいんじゃない。
ただ、イヤだったから。
「ご、ゴメンね?先生が話してるの、聞いちゃったんだ」
…最悪だ。なんで、よりによってコイツに知られてしまうんだ…