雨宿り~first・kiss~
「あーおもしろかった!」
「なんか疲れたぁ…ジュース買いに行こ」
「だからやめとけって言ったのにさ…」
「ていうかさ、本当にびっくりした」
あの後、カップの真ん中にある盤が外れて大騒動になったのだ。
もとから外れる構造になっていたらしく、安心した。
「ホントにね。あ、ケン。やめとけって言ったの光だよ…」
「うるせーな…」
ケンが チッ と舌打ちした。
「うるさくて結構」
それを見た亜夢がちょっと不機嫌そうに言った。
「亜夢には言ってないよ…ま、お前もうるさいけど」
「あたしにも言ってるんじゃーん」
とりあえず止めよ…
「まあまあ、お二人さん落ち着いて。今からはどうする?別行動にするか」
「そうするか?」
「けってー!りお、あそこ、行くの?」
「もっちろん♪あたしが後だよね?」
「うん!じゃあ、行ってくるね♪」
「ばーい!またあとで!」
ケンと亜夢が行ったのを見て光が言った。
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