雨宿り~first・kiss~
「ふぅ…」
なんとか乗れたあたしたちは、観覧車の中でくつろいでいた。
ってゆーかあたしは溜め息をついていた。
「どうした?」
「んー、なんかおちつかないっていうか…ちょっと緊張してる」
それはホントだ。
「大丈夫だって!絶対に成功しような!」
「うん!」
「もうすぐだぜ」
あ、ホントだ。
1番高いところまで、あともう少し。
でもキスをする前に、あたしは確かめておきたい事があった。
「…ねぇ、光」
「なんだ?あともう少しなのに」
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